3行で探せる本当に怖い本

ホラーを中心に様々な作品を紹介します

★★★★☆ 読書メモ

『月刊ムー書評大全』(星野太朗、青土社)~「読書メモ(75)」

投稿日:

  • 「読書メモ075」
  • オカルト本などの書評集。
  • オカルト好きな人は読んでねー。
  • オススメ度:★★★★☆

【読書などの近況】

先週末から今週にかけて、電話会社の通信障害や台風(温帯低気圧)の通過などありまして、予定を少し遅らせました。やろうとしていたことを今日(7/6)にずらしました。色んな用事を今日済ませてきましたー。

そのせいで、読書の予定も少しずれました。読書をするときはどの本をどの日程で読むかをだいたい決めているのです。ですので、今回取り上げる本も火曜日には読み終える予定が、遅れたので今日(7/6)にずれこみました。ということで、『月刊ムー書評大全』をようやく読み終えました。

という言い訳をしつつ、紹介します。

【幅広い選書】

『月刊ムー書評大全』は、月刊ムーに連載されていた書評の書籍化です。「ムー」とはあのオカルト雑誌の「ムー」です。私は全くといっていいほどムーを読んでなかったので、こんな書評が載ってるとは思わなかったです。書評の連載自体は、2017年から2022年までになされたものです。この五年間に出版された書籍を書評の対象にしているようです。

書評として取り上げられている本は、都市伝説やUFO・UMA関係などはもちろん、占い(タロット・占星術)や心霊ものや妖怪、陰謀論に神話に古代文明に歴史(偽書)に民俗学に宗教関係、宇宙(天文)や量子力学やサイエンス、果ては恐竜に関する本など。ただし、ホラー小説やホラー漫画や、それに関する本はほとんど取り上げられていません(『呪術廻戦』と『鬼滅の刃』くらいかな)。ホラー小説やホラー漫画やホラー映画やホラーゲームは、ムー的には範囲外なのでしょうか?

『月刊ムー書評大全』で取り上げている本のうち、私が読んだことがあったのは10冊ほど。そのうち6冊の本を私のブログで取り上げました。私が取り上げなかった4冊の本は、正直イマイチだったからなのと、あとはめんどくさかったからです。ブログで取り上げようと思うと、かなり気合いを入れて書かないといけないのです。正直、個人のブログで気合いを入れて書いてもしょうがないとも思うのです。さすがに、めんどくさい本をきちんと取り上げるのは労力がかかるし、なにより知らない分野の本に関してはなかなか取り上げられませぬ。

その点、この『月刊ムー書評大全』の書評は、簡潔にまとめてあるので、いいなーと思います(嫌味ではないです)。というか、個人ブログなので簡単な文章でいいとは思いますが、できればきちんと書きたい性分でもありまする。

【タイトル勝ちの本】

この『月刊ムー書評大全』にて取り上げられたタイトルのうち、もっともインパクト(?)があるのは、『一家心中があった春日部の4DKに家族全員で暮らす』という本でしょう。

著者(星野太朗)が書くように、「キャッチー」すぎる。

【結論】

ここ五年に出版されたオカルト関係の本のカタログ的な書評集です。なので、オカルト好きの人ならオススメ度星5つでもいいです。もし、この書評集に取り上げらている本をすべて読んだ人がいたら、その人の書評をブログとかで読みたいです。もし半分読んだ人がいたら、その人は本物のオカルト大好き人間です。もし一冊も読んだことない人は、もしかしたら、そんな本など読む必要のないほどオカルトに精通しているひとなのかもしれません。

ちなみに私は並以下のオカルティストでしょう。

【余談】

『月刊ムー』というと、思い出されるのは、『ぼくの地球を守って』という漫画です。登場人物たちが手に持っている雑誌は『ムー』をモデルにしたものでしょう。現在の『ムー』の読者はあの漫画のようなことはしてるのでしょうか。

(成城比丘太郎)


-★★★★☆, 読書メモ
-, , ,

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

犯人に告ぐ(雫井脩介/二葉文庫)

劇場型犯罪を追う警察小説の傑作 多少のけれん味はあるが緊迫した展開 真に迫るラスト。読ませる。 おススメ度;★★★★☆ これも映画化もされているようなので、有名な作品だ。いわゆる「劇場型犯罪(Wiki …

インスマスの影(H・P・ラヴクラフト、南條竹則〔訳〕/新潮文庫)

「クトゥルー神話傑作選」 妄想体系の始点 翻訳に多少の難点はあるけど、初心者向けのセレクト おススメ度:★★★★☆ ラヴクラフトのクトゥルー神話関係の傑作をあつめたもの。クトゥルー神話が誕生して100 …

クージョ(スティーヴン・キング、永井淳〔訳〕/新潮文庫)

狂犬病にかかった犬がもたらす恐怖 恐怖を中心にして描かれる家族のありよう 日常に潜む崩壊は、ふとしたときに身を寄せてくる おススメ度:★★★★☆ 一か月前の投稿で、「スティーヴン・キングはあまり読む気 …

凍 (沢木耕太郎/新潮文庫)

ヒマラヤの難峰を登った山野井泰史のドキュメント 超高峰の極寒状態での究極サバイバル ドキュメントとしても傑作。読後の深い感動と清涼感 おススメ度:★★★★☆ この作品の主役である山野井泰史氏は世界の8 …

来るべき種族(エドワード・ブルワー=リットン、小澤正人[訳]/月曜社-叢書・エクリチュールの冒険)

「来るべき種族」という新人類? ユートピア文学の系譜を受け継いだSF的作品 謎の力「ヴリル」におびえる語り手 オモシロ度:★★★★☆ 【最初におしらせ】 はじめにちょっとしたおしらせですが、個人的な体 …

アーカイブ