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★★★☆☆ 読書メモ

あの日読んだドストエフスキーを僕はまだおぼえている(成城のコラムー92)

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  • 「コラム092」
  • ドストエフスキーの新訳を読みました。
  • ステパンチコヴォ村での会話劇。
  • オススメ度:★★★☆☆

【近況】

雪降って、雪積もって、寒いなかウォーキングしました。そして、手が寒い。鍋焼きうどん食べました。少し花粉症。

【読んだドストエフスキー】

・ドストエフスキー『ステパンチコヴォ村とその住人たち』(高橋知之・訳、光文社古典新訳文庫)

ドストエフスキー好きな私にとって、「ステパンチコヴォ村」という作品は知ってはいたものの、これまで読まずにいきてきて、いつか読みたいとずっと思ってた作品の筆頭格でした。昨年新訳が出た機会にようやく読みました。

内容的にはとくにこれといってありません。ステパンチコヴォ村を訪れた人物の目を通して描かれた、二日間の会話劇です。人々の言い争いと狂騒的なやり取りの応酬で、かなりユーモアあふれる作品です。私はおもしろく読みました。

ドストエフスキー大好き人間なら読んでおいたほうがよいと思います。ほどほどのドストエフスキー好きもいつか読んでみてくださいー。

【いつか読みたいドストエフスキーを本棚にかざろう】

ドストエフスキー作品はほとんど読みましたが、まだ全て読んだとは言えません。本棚にある、ドストエフスキーの『作家の日記』も『妻への手紙』も全部読んでないし、新訳の『賭博者』も読まないと。そうこうしてるうちに、また新訳が出るでしょう。いつになったらドストエフスキー制覇できるのかなぁ。

(成城比丘太郎)


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