「コラム109」
7月の読書のこと。
九相図に関する本。
オススメ度:特になし
【近況〜読書とか】
7月に、旧twitterがその役目をおえ、新たに生まれかわりました。旧twitterさんからは色んな情報をもらいました。お疲れさまでした。あえてサヨナラは言いません。これまで誠にありがとうございました。新しい「x」さんでも頑張ってみてほしいところです。
さて、これまでにSNSを見ていた時間の大半を読書に振り分けたので、7月は読む量が増えました。その半面、SNSから情報を得る機会が減ったためか、購入する書籍が減りました。読書量が増え、購入する本が減るというのは、個人的には歓迎すべきことです。とりあえず、8月もこのペースでいきたいところです。
【7月に購入した本】
・山本聡美『増補カラー版 九相図をよむ』(角川ソフィア文庫)
二〇一五年に角川選書から出た本の、文庫版です。増補改訂のうえ、載せられた絵画とかがカラーになりました。副題は「朽ちてゆく死体の美術史」ということで、九相図を読み解く内容だと思います。まだ読み始めたばかりです。
九相図(くそうず)とは、「死体が腐敗し白骨となるまでを九つの相で表す」ものです。このなかに取り上げられた画でいうと、個人的には、河鍋暁斎のものを実際に観たことがあります。現物(?)には少しグロ味を感じましたけど、単なるグロ絵画ではないと感じました。グロ美(術)といった感じでした。そして、人生の無常を感じました。
九相図を見るというのは、もちろん死そのものを想うことですけど、それと同時に強烈な生を感じることでもあるように思います。真夏のこの時期になると、森林の中でたまに小動物の行き倒れ(?)に出会うことがあります。そんなときに生きてることを実感することが少しあります。九相図にもそんな感じをおぼえまする。
【次回予告】
来週は台風の影響がどうなるかわからないので、今のところ予定がたてられない。
(成城比丘太郎)