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★★★☆☆

『日本幻獣図説』(湯本豪一、講談社学術文庫)〜「読書メモ(85)」

投稿日:

  • 「読書メモ085」
  • 幻獣とはなにか。
  • メディアにあらわれた幻獣たち。
  • オススメ度:★★★☆☆

【近況】

暑い、というのが近況です。今日は、日傘をさして歩いていても、軽い熱中症になりそうな暑さでした。というか、数年前までよく日傘なしで炎天下を歩いていたなーと思います。ここ数日で、本格的な夏への扉が開かれたかんじです。

それでも、5月の天気は機転が利くようで、個人的に雨がほしい時に降ってくれます。とはいて、寒暖差がありますので体調に気をつけていかないとです。ちなみに、競馬の日に雨が降ってもとくにこれといって問題はないです(家に居るので)。

雨模様の日にウォーキングすることもあります。そんなときには、周囲には、私以外の人間が少なくなるので、野生動物と出会う可能性が少し高くなります。主に、兎や鹿に遭遇することが多いですけど、いずれも脱兎のごとく逃げてしまいます。
余談ながら、競馬(海外競馬)のレースには、ラビットとよばれるペースメーカーの馬が出走するることがあります。

というわけで、今回は幻獣に関する本を読みました。

【本書について】

『日本幻獣図説』(講談社学術文庫、2023年)は、2005年に河出書房新社から出版されたものの文庫化です。18年経って、ここに書かれた「幻獣」という概念が現在でもどの程度通用しておるのか知りません。とはいえ、国語辞典にも「幻獣」の項目がここ10年くらいで立てられていますので、幻獣という呼び名は一般的になったのでしょうか。

本書において著者が、「幻獣」として取り上げているのは、河童、鬼、天狗、人魚、龍といった有名なもの。それから、「アマビコ」とよばれる予言獣について。このアマビコは、最近、アマビエとして有名になったものの原型(?)です。アマビコがどのようにしてアマビエという表記になったのかは、本書に書かれてます。

では、この「幻獣」とは何かです。近年の広辞苑(第六版、2008年)には「幻獣」の項目ができたようです。

また、三省堂の『現代新国語辞典(第六版)』(2019年)では、「幻獣」について以下の通りに説明されてます。

「[神話・伝説などに登場する]空想上の動物」です。

「空想上」というのがこの国語辞典における強調点なのでしょう。だとしたら、河童や天狗や人魚などは、実在していると信じられてもいたので、この定義によると、それらが「幻獣」とは見なされないかもしれません。例えば、河童を目撃したと言う人はいますし、ネッシーとかイッシーとかヒバゴンを信じている人もいるでしょう。

本書で取り上げられておる幻獣の目撃談が、江戸時代の瓦版や明治時代のメディア(新聞記事)でも、世間の耳目を引くためか、もっともらしく取り上げられてましたので、幻獣とは、けっして「空想上」に限定されるわけではないでしょう。現在のメディアでも、幽霊の目撃談や妖怪について、まともに取り上げることもありますので。むしろ、「幻獣」というものが空想と現実の狭間にあると想像するところに、著者のいう「幻獣」の妙味がある気がします。

まあ、人間の想像力を知るにはよい本ですので、お気軽にお読みくださればと思います。

【余談〜エリマキトカゲ】

さて、現在ではまだ、幻獣という言葉よりも、珍獣という言葉のほうが耳なじみ(?)があるかもしれません。代表的なのは、エリマキトカゲでしょうか。個人的には、はじめて見たときに、小さな恐竜かな?と思いました。

そのエリマキトカゲのフィーバーは、現在では冷めているように思います。しかし、まだブームは続いている世界線はあるようです。それを示すのが、【推しの子】です。
アニメ推しの子(第5話)では、登場人物の有馬かなが、「よくわかるエリマキトカゲ」という本を読んでます。これが意味するものとは、有馬かなとエリマキトカゲとの類縁性でしょうか。

エリマキトカゲと有馬かなは、世間にもてはやされた過去があります。そういった共通点により、お互いにひかれあうものがあったのかな。または、有馬かなが、エリマキトカゲを見習って、長く業界で生き抜く術を見つけようとしているのか?

いずれにせよ、有馬かながなかなかの読書家なのは間違いないかな。

【競馬】

馬の形をとった幻獣というと、やはり、ペガサスとかユニコーンとかケンタウロス(ケンタウルス)とかでしょうか。実在の競走馬のなかで、ペガサスやユニコーンの付く馬名はありますけど、ケンタウロスの付く馬名は、ここ最近、JRA所属の中にはいないようです。ケンタウルスが馬名に付く競走馬はいました。

さて、先週は、ヴィクトリアマイルがあり、白毛馬ソダシの連覇をソングラインが阻みました。ソングラインとソダシは、東京芝マイルでは別格の強さです。この両者がヴィクトリアマイル戦の疲れをとってからの、安田記念での再戦を待ってます。それにしても、ソダシのように強い白毛馬は、ひと昔前ならそれこそ空想上でしか存在しなかったのかなぁ。

そして、今週末には、オークスがあります。リバティアイランドの二冠が期待されますが、私は本命にはしません。本命はこれから決めます。個人的には、シンリョクカに期待したい。サトノダイヤモンド産駒の未来は、今のところ、この馬とサトノグランツにかかってます。キタサンブラック産駒に負けずに頑張ってほしい。穴馬でいうと、あとは、イングランドアイズが出走できるかどうか。レースのペースは、スローの上がり勝負になりそうな気がします。

ちなみに、エミューという競走馬もオークスに登録してますけど、馬名の由来は動物のエミューではないようです。

(成城比丘太郎)


-★★★☆☆
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