- 「コラム103」
- 今読んでる本。
- 今年のダービー馬を推理します。
- オススメ度:特になし
【近況〜読んでる本】
・『英国古典推理小説集』(佐々木徹・編訳、岩波文庫)
「英国最初の長篇推理小説」とされる『ノッティング・ヒルの謎』を含む八篇の古典推理小説が収められてます。このうち半分は本邦初訳だそうです。
個人的には推理小説に詳しくないのですけど、どのようにして推理小説というものが「洗練」されていったのかを楽しみながら読もうかと思ってます。
現在、5番目の作品まで読みました。
「有罪か無罪か」(ウォーターズ)は内容はともかく推理とは思えません。まだプリミティブ(?)なものでしょうか。
「七番の謎」(ヘンリー・ウッド夫人)は、推理小説としてよりも怪奇小説として読めまする。ジキルとハイドや、ドリアン・グレイの肖像のようなかんじで読めます。
「誰がゼビディーを殺したか」(ウィルキー・コリンズ)になると、推理小説っぽくなってる気がします。
いずれも、生きてる人間が関わってるのだなぁという想いを強く感じる作品です。
【競馬という推理ゲーム】
競馬というのはギャンブルであるとともに、個人的には勝ち馬を当てる推理ゲームだと思ってます。そのことは競馬をする人にとって当たり前でしょう。勝ち馬は通常は1頭だけですが、それを予想で導き出すのは、推理小説の謎解きのそれに近いものがあるような気がします。
そんな競馬(JRA)において、関係者がもっとも勝ちたいレースは、もちろん日本ダービーでしょう。
【第90回日本ダービー展望】
先週、オークスがあり、次元の違いを見せつけるリバティアイランドの圧勝でした。同世代の牝馬で肉薄できる馬は、やはりいなかったです。今週の日本ダービーに出走してもいい勝負になったでしょう。ドゥラメンテ産駒では最強馬になるのではないでしょうか。
ちなみに、シンリョクカに関しては、内枠だったら馬券圏内あったかも。
さて、今週の日本ダービーにドゥラメンテ産駒は2頭出走予定です。シーズンリッチとドゥラエレーデ。ドゥラエレーデは能力的に通用しない可能性が高いですが、前に行って粘り通せば掲示板はあるかも。シーズンリッチは能力的によくわからないですけど、前で粘れれば。とはいえ、どちらも勝ち切るのは難しいかな。
ディープインパクト産駒は今年で最後の世代ですが、登録馬の中にはいませぬ。そのかわりに、キタサンブラック産駒がいます。人気を分け合うであろう、ソールオリエンスとスキルヴィングです。
ソールオリエンスについては、京成杯の終わった時点で、ダービーまでの青写真を描いていただろうから、ダービーには万全の状態で臨めるでしょうねぇ。皐月賞の追い込みを見るに、かつてのドゥラメンテとかテイエムオペラオーを思い浮かべたので、ダービーで3着以内は間違いないかな。
スキルヴィングの不安点は、東京2400を走るのがこれで3回目になることと、馬体重が少し重いかなということ。とはいえ、シンボリクリスエスよりも、出走回数は少ないので、前者についてはそれほど強調するような不安ではないかな。馬体重の重さは不安です。
ディープインパクト系の種牡馬でいうと、サトノダイヤモンドとシルバーステート。注目はサトノグランツです。この馬は、個人的には菊花賞で狙いたい馬です。ダービーで、秋に向けてのよい経験値を積み上げてほしい。つまり、ダービーを勝つとは思ってない。
ほんで、シルバーステート産駒についてはよくわかりません。
皐月賞組でいうと、皐月賞一番人気のファントムシーフは乗り替わりなので何とも言えない。この馬こそ、前に行って粘り通すしかないのではと思ってます。差し比べではソールオリエンスには敵わないと思いまする。まあ、ハービンジャー産駒がダービー勝てるとは思えないんですが。
皐月賞2着のタスティエーラは、ふつうの年であれば皐月賞を勝ってたでしょう。ダービーでもうまく立ち回れば上位に来るかも。サトノクラウンも2着に近い3着でしたので。
馬柱を見た限りでは、父馬自身がダービー馬なのは、ドゥラメンテだけ。ダービー馬を出した種牡馬でいうと、ハーツクライ。ダービー2着でいうと、サトノダイヤモンドと、キタサンブラック産駒(イクイノックス)。ということは、ここらあたりを中心に買えばいいのか。なので、ハーツコンチェルトも怖い1頭です。
今のところの結論です。皐月賞3着以内と別路線組(青葉賞と毎日杯)がいいのかなと思ってます。買い目も絞れるし。
(成城比丘太郎)