- 「コラム0110」
- 遠野物語の現代語訳を読む。
- 初めての遠野物語によいかも。
- オススメ度:★★★★☆
【近況〜8月後半】
この8月は、台風接近の影響かどうかわかりませんが、あまり本を購入しませんでした。おそらく、台風とは関係ないでしょう。それよりも通院で疲れた影響により書店にあまり行かなかったことがその原因(?)だと思います。
台風7号が通過した週の翌週のこと。診察予約した時間の30分前に病院で受付したところ、私の前に8人くらいの予約が入ってました。なぜそんなに予約した人がいたのか。それまでの診察時間が長かったからと、その先週の診察予約分も入っていたと思われます。つまり、台風接近により通院できなかった人たちが翌週に延期せざるを得なかったのでしょう。台風の影響はその翌週にまでおよんでました。
結局、診察までに、3時間くらい待合室に座ってました(トイレ休憩は1回)。それだけ待つのは久しぶりのことです。まあ、病院で何かを待つのは慣れてるのですけど、やはり少ししんどかった。なぜなら、冷房を浴びねばならなかったからです。で、その翌朝、私は、肩と背中に強烈な張りをおぼえました。バチバチに凝ってたのです。3時間も緊張したままでいると、肩が凝るとは分かってましたが、ここまで凝るとは。
8月後半は、どこか遠くへ行きたいと思いながら肩こりと過ごしました。
【購入した本のこと】
・柳田國男『遠野物語 全訳注』(新谷尚紀・訳、講談社学術文庫)
今月購入した本のうち、チラチラっと読んだのは、この『遠野物語』の全訳と注釈のついた本。「全訳」とは現代口語訳のようです。私自身は、以前に遠野物語を原文で読んでたので、「全訳」とはどういうことかとはじめは思いました。実際に改めて読んでみると、原典を今の中高生が読むには少し難しいかもしれないので、現代語訳はいいかもしれない。私も、きちんと読めていたかどうかについては、自信はないです。
そして、本書には、注釈がついてます。これはわかりやすいです。私は、ザシキワラシの箇所まで読みましたけど、よい注釈になっていると思います。ただし、はじめて読む人は、まず原文だけを読み、そこから遠野物語独特の雰囲気(?)を味わい、それから現代語訳や注釈を読んだほうがおもしろいかなと思いますー。
『遠野物語』をはじめて読むには手頃な本かもしれません。軽く読んでも重く読んでも肩の凝らない本だと思います。日本の民俗学のはじまりを遠く感じられるかもです。
妖怪推しの人も読んでみて下さい。
(成城比丘太郎)