- 「コラム072」
- 今読んでる本のこと。
- 夏の100冊。
- オススメ度:特になし
【近況〜読書とか】
読書の近況です。現在、モンティ・ライマン『皮膚、人間のすべてを語る』(塩崎香織・訳、みすず書房)を読んでます。皮膚や、それにまつわる環境がいかに重要かが分かる内容です。人間の健康が皮膚にあたえる影響は大きそうです。その逆もまたしかり。
最近は暑い日が続いて日焼け対策もしっかりとしないといけない人もいるでしょう。私にとって日焼けはヤバいので気を付けてます。みなさんも体調管理に十分気を付けて下さいー。
「食生活は確実に皮膚に表れる」そうです。では、摂取した水分はというと、皮膚の(細胞)維持にはもちろん欠かせません。夏はとくに汗をかくのでいつもより水分をとってます。では、アルコールはというと、「アルコールはそれほど皮膚に優しくない」とのことです。まあ、ほどほどに、ということでしょう。
【夏の100冊】
夏休みというと読書感想文。その昔は、読書感想文の題材を「夏の100冊」から選んだことがありました。
さて、今年もそんな「新潮文庫の100冊」のフェア(?)が各書店で開催されているようです。私個人はこのフェアで最近新潮文庫を購入したことはないです。新潮文庫で、この前購入したのは、クトゥルー神話傑作選の『アウトサイダー』(ラヴクラフト)です。
去年(2021年)の夏の100冊では、ラヴクラフトの『インスマスの影』が「夏の100冊」の仲間入りをしました。海外のB級ホラー小説が仲間入りしたのはある意味快挙かもしれまへん。20年以上前なら想像もしなかったことです。
しかし残念ながら(?)、今年(2022年)の「夏の100冊」からラヴクラフトは姿を消しました。その代わり、今年から海外作家の占める割合が増えました。去年の海外作家は14人で、今年の海外作家は19人です(私調べ)。個人的には、30人くらいが理想的なんですが、来年に期待です。ちなみに、2004年度は22人。
ところで、新潮文庫夏の100冊から大江健三郎の名前がなくなって久しい。ノーベル文学賞受賞クラスの作家はほとんど残っているのに、大江健三郎だけ名前がなくなったのはなぜか。まあ、どちらでもいいけど。
【余談】
昔の夏の100冊というと、文豪と呼ばれる人たちの作品がその名を連ねていました。文豪というと文豪ストレイドッグス。文豪ストレイドッグスの「文豪」の基準がなにかはわかりません。その文豪ストレイドッグスはKADOKAWA作品。今年の角川文庫の夏のフェア(カドブン)では、文豪ストレイドッグス関連の作家は、芥川龍之介、太宰治、中原中也、江戸川乱歩、森鴎外くらい。主役のはずの中島敦は角川文庫のフェアにはいない。新潮文庫にもない。
中島敦には文豪というイメージがないからかなぁ。まあ、太宰治にも中原中也にも個人的には文豪のイメージがあまりない。
あと、個人的夏の100冊を選んでみたい。機会があれば書きます。
(成城比丘太郎)