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ホラーを中心に様々な作品を紹介します

「 ホラー 」 一覧

雨月物語(上田秋成、佐藤至子〔編〕/ビギナーズ・クラシックス日本の古典)

『雨月物語』の簡単な成立状況などが分かる 古典への取りかかりにイイ本 和歌や漢詩が効果的に使われているのがよく分かる おススメ度:★★★☆☆ 『雨月物語』は、以前の記事(2017年9月19日)に円城塔 …

百年前のバルセロナで何が起こっていたのか

悪女(マルク・パストル、白川貴子〔訳〕/創元推理文庫) カタルーニャを知る事典(田澤耕/平凡社新書) 死体泥棒(スティーヴンソン、吉野由起〔訳〕/集英社文庫ヘリテージシリーズ『スティーヴンソン』より) …

スタンド・バイ・ミー―恐怖の四季 秋冬編(スティーブン・キング/新潮文庫) ~表題作レビュー

少年たちの冒険と挫折と矜持と 純粋な青春ものなのにホラーに思える キングの半自伝作でキング節炸裂 おススメ度:★★★★☆ 私ごとで申し訳ないが、先日、夜中の2時に猛烈な喉の痛みと渇きで目が覚めた。もと …

シェアメイト(角川ホラー文庫/新津 きよみ ) ~【新刊】2018/3/24発刊

恐怖というより不安の物語 女性の一人称で語られる家にまつわる短編6つ はっきりと幸不幸が決まらない不思議な読み心地 おススメ度:★★★☆☆(3.5という感じ) 角川ホラー文庫というのは非常に貴重な存在 …

X‐ファイル―未来と闘え(クリス・カーター(著)、 エリザベス・ハンド(著)、 南山宏(翻訳)/角川文庫)

伝説の超常現象捜査官の映画版ノベライズ モルダーとスカリーが出てくるだけで満足 当時としては異常によくできたドラマだった おススメ度:★★☆☆☆ これもまた古い話になるが、テレビドラマである第1シーズ …

クージョ(スティーヴン・キング、永井淳〔訳〕/新潮文庫)

狂犬病にかかった犬がもたらす恐怖 恐怖を中心にして描かれる家族のありよう 日常に潜む崩壊は、ふとしたときに身を寄せてくる おススメ度:★★★★☆ 一か月前の投稿で、「スティーヴン・キングはあまり読む気 …

見えるもの見えざるもの(E・F・ベンスン、山田蘭〔訳〕/ナイトランド叢書)

科学者(や学者然とした者たち)の分析がおもしろい 降霊会や、幽霊や、雪男(怪物)や、吸血鬼など様々な題材 死ぬことがそれほど怖くないと錯覚できるホラー おススメ度:★★★★☆ この前『塔の中の部屋』を …

ぼぎわんが、来る(澤村伊智/角川ホラー文庫)

2018/03/21   -★★★☆☆
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正統派の化け物系ホラー 視点の転換は新鮮 ただし、後半は半ばマンガ…… おススメ度:★★★☆☆ 「映画化決定! 全選考委員が絶賛した第22回日本ホラー小説大賞受賞作!」という華々しいキャッチコピーもあ …

塔の中の部屋(E・F・ベンスン〔著〕、中野善夫・圷香織・山田蘭・金子浩〔訳〕/ナイトランド叢書)

超自然現象を、結構冷静な目線で。 オモシロ怖い怪談を含むホラー短編集。 何かを感じるということについて。 おススメ度:★★★★☆ E・F・ベンスンは、「イギリス怪奇小説の名匠」ということで、丁度100 …

ダーク・タワーII 運命の三人〈下〉 (スティーヴン・キング (著)/風間賢二/角川文庫)

相変わらずの超展開ファンタジー ロクでもない仲間ばかり集まる 物語の行方は全く見えないまま おススメ度:★★★★☆ 第1巻では、西部劇風の架空の世界を舞台に、華麗にガンマンとして活躍するローランドの姿 …

凶宅(三津田信三/角川ホラー文庫)

タイトル通り不吉な家に関する正統派ホラー 小学生目線での読みやすい文体 良くも悪くも本当にスタンダードな内容 おススメ度:★★★☆☆ 何の思考も働かせず、単に角川ホラー文庫の新刊だからという理由で選ん …

ダーク・タワーII 運命の三人 上 (スティーヴン・キング (著)/風間 賢二/角川文庫)

いきなり超展開するキング流西部劇&ファンタジー スリリングなシーンと比較的退屈なモノローグ アイデア満載。確かにもっと認めて欲しい気持ちは分かる おススメ度:★★★★☆ まずは、これを見て欲しい。 そ …

パタリロ! (第22巻)(魔夜峰央/花とゆめCOMICS) ~パタリロの作者が描くナウシカ

パタリロ6世と悪魔の公爵が出てくる番外編 権力闘争からパターン化された「仕事人」風の展開に パロディ満載の22巻。この後も続く。 おススメ度:★★★☆☆ 「君たちはどう生きるか」などを読めば、ブログ的 …

実録怪異録 死に姓の陸 (西浦和也/竹書房ホラー文庫)

実話短編怪談集。メインタイトルは連作 堂に入った語り口で安定して読める 実話だと思うが、霊現象そのものには「?」 おススメ度:★★☆☆☆ こういうサイトを運営していると時々読みたくなる実話怪談シリーズ …

ウンディネ (竹河聖/ハルキ・ホラー文庫) ~ほぼネタバレ感想

夜光虫(らしきもの)を海で拾って不幸に陥るカップルの話 ホラーはホラーだが、かなりファンタジー。タイトルに納得 すごく……読みやすいです おススメ度:★★☆☆☆ 「ああ、この話はこのまま投げるな」と、 …

ずっとお城で暮らしてる(シャーリイ・ジャクスン〔著〕、市田泉〔訳〕/創元推理文庫)

殺人事件のあった屋敷に暮らしてます 周りの人の悪意をひしひしと感じます 閉ざされた世界で自足的に生きていきます おススメ度:★★★★☆ 父:娘よ、シャーリイ・ジャクスンの『丘の屋敷』はもう読んだかい? …

ファミコン探偵倶楽部 消えた後継者(前後編)[3DSで遊べるファミリーコンピュータソフト][オンラインコード]

ゲームで初めて本気で恐怖を感じた作品 さすがに古いがよく出来たシステムと音楽 いまのスマホゲームに慣れた世代はお勧めできないが…… おススメ度:★★★☆☆ 思い返してみると、私の約40数年の人生で「恐 …

私のクラスの生徒が、一晩で24人死にました。(日向奈くらら/角川ホラー文庫)~あらすじと後半ネタバレ気味紹介

タイトル通りの大量殺人(?)の謎を追う 猟奇趣味全開の完全なる現代ホラー 一読は面白いが、すごく惜しい。 おススメ度:★★★☆☆ あんまりと言えばあんまりなタイトルだが、中身もそのまんまである。物語的 …

グルーム (ジャン・ヴォートラン (著) /高野優 (翻訳)/文春文庫) ~感想と概要

心を病んだ青年ハイムの妄想と犯罪 ノワール小説の鬼才の作品(紹介文より) 面白いような、そうでないような おススメ度:★★☆☆☆ 松の内も明けない内にこんな不気味な作品を紹介するのは気が引けないでもな …

江戸川乱歩作品集Ⅰ(江戸川乱歩/岩波文庫)

「愛またはセクシャリティ」というテーマで選ばれた作品群。 いろんな愛を謎ときのような形で。 傑作長編『孤島の鬼』が読みごたえあり。 おススメ度:★★★★☆(作品としてのおススメ度) 江戸川乱歩の死後5 …

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