3行で探せる本当に怖い本

ホラーを中心に様々な作品を紹介します

「 ★★★★☆ 」 一覧

看守の流儀(城山真一/宝島社) 〜ネタバレありなので本文は読まないことをおススメ

タイトル通り看守の世界を描く サスペンス・ミステリ・人情劇 自分の知らない世界は興味深い おススメ度:★★★★☆ 最近紹介した生活保護がテーマの「悪い夏」と同じく、近くて遠い世界である刑務所を舞台にし …

三本枝のかみそり狐(まんが日本昔ばなしより)~話の全容(ネタバレ)と感想

これほどまでに痛みを感じさせることができるとは 狐に化かされるという笑い話でこの戦慄感 キャラクターデザインが尖りすぎている おススメ度:★★★★☆ はじめに これまで「まんが日本昔ばなし」のホラー要 …

役に立たない対話(成城のコラムー61)

  「コラム061」 このブログ記事は役に立たないけど、 ここで取り上げる本は役に立ちますっ! オススメ度:★★★★☆ 【登場人物】 K:高校生。バンドやってます。 私:花粉症気味。 【どの本をどう読 …

怪異猟奇ミステリー全史(風間賢二、新潮選書)

ゴシックロマンスから始まるミステリーの系譜。 日本国内の怪奇ミステリー受容史。 「怪異猟奇」寄りの内容。 オススメ度:★★★★☆ 【登場人物】 K:高校生。ミステリーが好き。 私:ミステリーも好き。 …

悪い夏(染井 為人/角川文庫) 〜ネタバレあり

生活保護を巡るドタバタした悲劇 久しぶりに違う世界を見たような この題材できちんと読めて嬉しい おススメ度:★★★★☆ 今生きている場所でないが、自分がそこにいるかも知れない世界で起こる、喜劇のような …

『平家物語』を三話まで観た感想(成城のコラムー57)

  「コラム057」 アニメ平家物語を三話まで観ました。 ツインテールの日だぞいっ! オススメ度:★★★★☆ 【はじめに~ツインテールキャラ多すぎ問題】 2022年も2月になりましたー。2月2日はニャ …

【2021秋の再掲載シリーズ02】ザ・スタンド(1) (スティーヴン・キング/文春文庫)

強力なインフルエンザの蔓延を描くパンデミック系 様々な登場人物が入り乱れる群像劇 全五巻中の一巻。導入は入り込み辛いが、この先は面白い おススメ度:★★★★☆ 強力なインフルエンザ・ウイルス<スーパー …

私のキリスト教入門(隅谷三喜男/ 日本キリスト教団出版局)

主にキリスト教の信仰について 思っていた入門書とは違う しかし大変興味深い考察であった おススメ度:★★★★☆ 創作上の資料としてキリスト教における神、天使、悪魔などの設定を知りたいと思い本書を図書館 …

学生の時に読んだ本、新入生の時に読みたかった本(成城のコラムー29)

新入生で読みたかった本 学生時代に読んだ本 新入生でなくとも読んでください オススメ度:★★★★☆ 【前口上】 『東大教師が新入生にすすめる本』という新書を久しぶりにパラ読みしていました。ほんで、自分 …

Ghost of Tsushima (ゴースト オブ ツシマ/PS4)

遊びやすいオープンワールド時代劇アクションアドベンチャー美しいビジュアルと洗練されたシステムデザインには微妙な違和感おススメ度:★★★★☆ タイトルにツシマ(対馬)とある通り、鎌倉時代の元寇(蒙古襲来 …

日本怪奇小説傑作集1 (創元推理文庫)

巨匠たちが描く怪奇・幻想・怪談短編集 万華鏡のような怪奇世界 読書の基本に戻られる良書 おススメ度:★★★★☆ 夏目漱石に森鴎外、芥川龍之介、川端康成、谷崎潤一郎、室生犀星……文学短編集かと思うほどの …

蔵書の処分と、最近読んだ怪奇幻想もの(成城のコラム-25)

本の処分について 最近読んだ怪奇幻想もの イタリア独自の幻想小説 オススメ度:★★★★☆ 【蔵書家あるある】 年が明けてまずすることというと、蔵書の整理です。断捨離というほどのものではないです。毎年数 …

ホラー初めは、ラヴクラフトで~『狂気の山脈にて』

読書メモ(66) 色んな作品が味わえる とにかく「狂気の山脈にて」を読んでください オススメ度:★★★★☆ 【かなり長いまえがき(読み飛ばし可です)】 新年というと、初詣や書き初めや寝正月や食い正月な …

異常快楽殺人 (平山夢明/角川ホラー文庫)

実在のシリアルキラー7人のエピソードを中心に収録 ドキュメンタリーと小説を混ぜたような内容 ライトなホラーファンにはおススメできない久々の「閲覧注意」 おススメ度:★★★★☆ とにかく「キツイ」の一言 …

もののけの日本史(小山聡子/中公新書)~読書メモ(65)

「死霊、幽霊、妖怪の1000年」 通史的にみる「モノノケ」 多義化する「モノノケ」 オススメ度:★★★★☆ 【はじめに】 「モノノケ(もののけ)」とは、現代でよく見かけるワードだと思うけど、それがいつ …

二十六人の男と一人の女(マクシム・ゴーリキー(著), 中村 唯史(翻訳)/光文社古典新訳文庫)

貧者にまつわる4つの短編ロシア的憂鬱を目いっぱい味わえる人生に絶望したことがあるなら、深く刺さるものがあるおすすめ度:★★★★☆ ロシアの文豪ゴーリキー……という知識しかない状態で、本著を読んでみた。 …

死神の棋譜(奥泉光/新潮社)

将棋ミステリ プロ棋士になれなかったものたちの悲哀 ミステリの外見を借りた何か別物のフィクション オモシロ度:★★★★☆ 【はじめに】 この感想文が投稿されてる日は、おそらく11/13でしょう。すなわ …

犬の日本史(谷口研語/PHP新書)

「人間とともに歩んだ一万年の歴史」 日本における犬物語 日本人と犬との関わり オモシロ度:★★★★☆ 【はじめに】 秋アニメで、『犬と猫どっちも飼ってると毎日たのしい』というミニアニメがある。内容は、 …

バーナード嬢曰く。5巻(施川ユウキ)

「絶景本棚」から何かを考える 必読の本とは? 必聴の曲とは? オモシロ度:★★★★☆ ちょうど現在、この前出版された『絶景本棚 2』(本の雑誌社)を読んでいる(眺めている)。続編である今回のやつも、だ …

アカギ 〜闇に降り立った天才〜 [1-36巻](福本伸行/竹書房)

完結したらどこかで感想を書こうと思っていたら、2020年になってしまった。本作「アカギ」は、大体の方がご存じの通り「カイジ」などで有名な福本伸行の麻雀漫画である。連載は1992に始まり、2018年に終 …

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