「 ★★★★☆ 」 一覧

ダーク・タワーII 運命の三人〈下〉 (スティーヴン・キング (著)/風間賢二/角川文庫)

相変わらずの超展開ファンタジー ロクでもない仲間ばかり集まる 物語の行方は全く見えないまま おススメ度:★★★★☆ 第1巻では、西部劇風の架空の世界を舞台に、華麗にガンマンとして活躍するローランドの姿 …

神聖喜劇 第一巻(大西巨人/光文社文庫)

1942年対馬要塞に配属された一兵卒の戦い とにかく学問でもって他を圧倒するという主人公東堂 古今東西の哲学者・文学者の著作の的確で膨大な引用 おススメ度:★★★★☆(あるいは保留) 本ブログの共同執 …

大西巨人と六十五年(大西美智子/光文社) ~人生で絶対読むべき本について

約70年間にわたる、たたかいの記録です。 回想記でありながら、著者自らの経歴や想いを綴っています。 ともにあることの倫理。 おススメ度:★★★★☆ 2014年3月12日に、97歳で亡くなった作家、大西 …

それでも人生にイエスと言う(V.E. フランクル[著] 、山田邦男 [翻訳]、‎ 松田美佳 [翻訳])

生きる意味を真正面から問う易しい哲学書 「夜と霧」の著者の講演集 ある意味厳しい問いかけもある おススメ度:★★★★☆ 生きる意味と価値についてかたるということは、こんにち、これまでにもまして、なくて …

ダーク・タワーII 運命の三人 上 (スティーヴン・キング (著)/風間 賢二/角川文庫)

いきなり超展開するキング流西部劇&ファンタジー スリリングなシーンと比較的退屈なモノローグ アイデア満載。確かにもっと認めて欲しい気持ちは分かる おススメ度:★★★★☆ まずは、これを見て欲しい。 そ …

世界の終わりの天文台(リリー・ブルックス=ダルトン〔著〕佐田千織〔訳〕/東京創元社)

世界は終末をむかえたらしいが、はっきりしない 地上の老人と、宇宙船内部の状況を交互に描く アイリスという少女は何者なのか おススメ度:★★★★☆ 【あらすじ】 北極圏にある天文台に、研究者として就任し …

ずっとお城で暮らしてる(シャーリイ・ジャクスン〔著〕、市田泉〔訳〕/創元推理文庫)

殺人事件のあった屋敷に暮らしてます 周りの人の悪意をひしひしと感じます 閉ざされた世界で自足的に生きていきます おススメ度:★★★★☆ 父:娘よ、シャーリイ・ジャクスンの『丘の屋敷』はもう読んだかい? …

魔法にかかった男(ディーノ・ブッツァーティ〔著〕、長野徹〔訳〕/東宣出版)

ブッツァーティ短篇集1 寓話としても読めるし、現実的な話としても読める しずかに忍び寄る不安や恐怖が味わえる、かも おススメ度:★★★★☆ 昨年末、新たに掘られた鉱山に、いくつかの展示がなされたという …

死ねばいいのに(京極夏彦/講談社)~あらましと感想

殺害された女性を取り巻く人間たちの業を描く 一種のミステリで、一定のパターンを繰り返す 京極作品としては珍しい作風と独特の読後感 おススメ度:★★★★☆ インパクトの強いタイトルだが、これがメインテー …

死の家の記録(ドストエフスキー[著]、望月哲男[訳]/光文社古典新訳文庫)

ドストエフスキーの体験を基にした記録的小説。 ロシアにおけるシベリア流刑(囚)の様子。 エピソードを連続的に描いていくので読みやすい。 おススメ度:★★★★☆ タイトルにある「死の家」とは、監獄のこと …

江戸川乱歩作品集Ⅰ(江戸川乱歩/岩波文庫)

「愛またはセクシャリティ」というテーマで選ばれた作品群。 いろんな愛を謎ときのような形で。 傑作長編『孤島の鬼』が読みごたえあり。 おススメ度:★★★★☆(作品としてのおススメ度) 江戸川乱歩の死後5 …

氷(アンナ・カヴァン、山田和子[訳]/ちくま文庫)

異常な寒波に襲われた世界。 私にまとわりつく終末のヴィジョン。 アルビノの少女を追う、中年(?)終末旅行。 おススメ度:★★★★☆ 【あらすじ】 まず、『氷』のあらすじですが、とても簡単、というかそも …

夢見る少年の昼と夜(福永武彦/小学館P+D BOOKS)

暗さを彫琢したような短篇集。 寂しさ、死、不安、孤独。 とにかく、ただひたすら暗い。 おススメ度:★★★★☆(暗い雰囲気が好きなら) 福永は本書に載せられた「『世界の終り』後記」において、自らの作品の …

スター・ウォーズ/最後のジェダイ(ライアン・ジョンソン監督) ~前半ネタバレなし、後半ネタばれあり

悪側(ファーストオーダー)と善側の全面対決が主軸 単純に面白いが、寂しさを感じる展開 ラストのクレジットは泣ける 期待度:★★★☆☆ おススメ度:★★★★☆ いや、もう昨日の夜までは絶対に観ないつもり …

わたしを離さないで(カズオ・イシグロ、土屋政雄[訳]/ハヤカワepi文庫) ~途中からネタバレ感想

平易な文章と、密度の濃い内容。 ある役目を生得的に背負った人物たちの、閉塞的な世界。 この紹介文の後半はネタバレ混じりです。 おススメ度:★★★★☆ 【ネタバレ抜きのあらすじ】 本書の主人公、というか …

羆嵐(吉村昭/新潮文庫)

近代日本史上最大の獣害を題材にとった小説(ノンフィクションではありません)。 北海道の厳しい自然にひそむ恐怖。 無残に殺され、かつ食われる人間たち。 おススメ度:★★★★☆ 日本列島に棲息する〔野生の …

人間椅子 江戸川乱歩ベストセレクション(1) (江戸川乱歩/角川ホラー文庫)

乱歩入門に最適な怪奇短編集 ありそうでない、古そうで古くない 有体に言えば乱歩はすごく有能な変態 おススメ度:★★★★☆ 全然関係ない話から始めてしまうのだが、江戸川乱歩は私の同郷の文人である。同郷と …

敗れざる者たち(沢木耕太郎/文春文庫) ~あらましと感想、愚痴

古い時代の「負けた後」の男たちのドキュメント 胸に迫る世の無常と男の意地 人生に疲れていたら、たぶん、泣ける。 おススメ度:★★★★☆ タイトルは「敗れざる者たち」となっているが、実際には「勝てなかっ …

アーカム計画(ロバート・ブロック/創元推理文庫)

クトゥルー神話の傑作長編 クトゥルー復活の陰謀に巻き込まれた一組の夫婦 ラヴクラフト作品へのオマージュ おススメ度:★★★★☆ 先日取り上げた『クトゥルー(2)――永劫の探究』では、ダーレスによる人間 …

十六人谷(まんが日本昔ばなしより/富山の伝説<24>より)~話の全容(ネタバレ)と感想

約10分の強烈な昔ばなし怪談 絵も話も怖いが「間」が最高に恐ろしい 公式には見られないので詳しめのあらすじ付 はじめに まず最初に断っておきたいのだが、この作品を現在、正式なルートで手に入れることはで …

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