3行で探せる本当に怖い本

ホラーを中心に様々な作品を紹介します

「 ★★★☆☆ 」 一覧

『ゆるキャン△』と「日常感」(1) ゆるキャン△(あfろ/芳文社)<前篇>

アニメの背景美術にみる「日常感」。 どこでもない場所における、誰でもない人たちによる、放縦で平和な会話です。 かなり主観的な長文感想です(二部構成)。 おススメ度:★★★☆☆ <前篇> 【登場人物】 …

パタリロ! (第22巻)(魔夜峰央/花とゆめCOMICS) ~パタリロの作者が描くナウシカ

パタリロ6世と悪魔の公爵が出てくる番外編 権力闘争からパターン化された「仕事人」風の展開に パロディ満載の22巻。この後も続く。 おススメ度:★★★☆☆ 「君たちはどう生きるか」などを読めば、ブログ的 …

君主論(マキャヴェッリ〔著〕森川辰文〔訳〕/光文社古典新訳文庫)

マキャヴェリズムの語源となった書物です。 当時のイタリア(ルネサンス)に、新しい君主像という処方箋を。 はっきり言うと、本書の訳文には読みにくい部分があります。 おススメ度:★★★☆☆ 「マキャヴェリ …

ファミコン探偵倶楽部 消えた後継者(前後編)[3DSで遊べるファミリーコンピュータソフト][オンラインコード]

ゲームで初めて本気で恐怖を感じた作品 さすがに古いがよく出来たシステムと音楽 いまのスマホゲームに慣れた世代はお勧めできないが…… おススメ度:★★★☆☆ 思い返してみると、私の約40数年の人生で「恐 …

隣の不安、目前の恐怖(アンソロジー/双葉文庫)

「日本推理作家協会賞受賞作家短編集」 隣人や家族における、不安や恐怖または異変 まあまあのおもしろさ おススメ度:★★★☆☆ アンソロジー(異なる作家の作品をテーマ別などでまとめたもの)を読むおもしろ …

私のクラスの生徒が、一晩で24人死にました。(日向奈くらら/角川ホラー文庫)~あらすじと後半ネタバレ気味紹介

タイトル通りの大量殺人(?)の謎を追う 猟奇趣味全開の完全なる現代ホラー 一読は面白いが、すごく惜しい。 おススメ度:★★★☆☆ あんまりと言えばあんまりなタイトルだが、中身もそのまんまである。物語的 …

朝の少女 (マイケル ドリス(著)/灰谷健次郎(訳)/新潮文庫) ~ややネタバレ気味感想

灰谷健次郎っぽい児童文学と思わせて…… とんでもないオチを仕込んでいる食わせ物 基本的には美しい人間賛歌、基本的には。 おススメ度:★★★☆☆ 最初に書いておきたいが、この本の真の読書体験をされたい方 …

蔵書一代(紀田順一郎/松籟社)

「なぜ蔵書は増え、そして散逸するのか」という副題 いつのまにか集まってしまう、それが蔵書 蔵書が散逸するのは、日本の文化レベルの低下のせいか おススメ度:★★★☆☆ 2018年明けましたが、とくになん …

ZOO〈1〉 (乙一/集英社文庫)~紹介と感想

趣の違うホラー短編を5つ収録 ワンシチュエーション物からちょっとした感動物語まで 「状況」だけで「意味」が弱い気がする おススメ度:★★★☆☆ 新年、一発目の通常更新は、前年に「平面いぬ。」で紹介した …

グリーン・マイル(4)~(6)(スティーヴン・キング/新潮文庫) ~簡単なあらすじ、前半ネタバレなし、後半ネタバレ感想

神への挑戦状か、捻くれた人間賛歌か? 残酷な視点で描かれる悲劇的展開 キングらしさは十分味わえる おススメ度:★★★☆☆ 本文に入る前に、まずは、お礼を述べたい。この一年、このサイトを訪れて頂いた全て …

今週読んだ作品(12月第3週)と、軽いアニメ感想 ~宝石と詩の世界

鉱物 人と文化をめぐる物語(堀秀道/ちくま学芸文庫) 日本の詩歌(大岡信/岩波文庫) アニメ『宝石の国』(原作:市川春子)についての感想。 鉱物と人や文化との関わり(一冊目)。 日本の古代から中世の詩 …

百器徒然袋 風 (京極夏彦/講談社文庫)

百鬼夜行シリーズの外伝・主要キャラの榎木津礼二郎が主人公 平凡な設計士・本島の視点で描かれる「ギャグ」ミステリー 本編を知っている読者「には」楽しく読めるだろう おススメ度:★★★☆☆ 「姑獲鳥の夏」 …

グリーン・マイル(1)~(3)(スティーヴン・キング/新潮文庫)

ある不思議な黒人死刑囚と看守たちとの物語 残酷でグロテスク、そしてどことなく不穏 前半では「何を意味するか」は語られない おススメ度:★★★☆☆ この「グリーン・マイル」は、私のような40代には忘れら …

夜までに帰宅(二宮敦人/角川ホラー文庫)~あらすじと感想、中程度のネタバレ

やや近未来の高校生たちが遭遇する「夜」の恐怖 興味深い設定だが、詰めが甘い気がする 読みやすい&ラストがなかなか おススメ度:★★★☆☆ (あらすじ)少し先の未来、第3次オイルショックがきっかけで夜間 …

縄文の思想(瀬川拓郎/講談社現代新書)

アイヌと古代海民との共通性 近現代までにいきのこる縄文の思想 おおまかなまとめ おススメ度:★★★☆☆ 著者は、考古学者でアイヌの研究者です。これまでの著書ではアイヌの歴史などを(主に)追ってきました …

草枕(夏目漱石/新潮社)~漱石先生が語る人生の真理

超有名な冒頭の美文は人生の核心を突く 話の筋はさほど面白くない 味わい深い漱石の美学を楽しむ おススメ度:★★★☆☆ いやもう、この作品は冒頭の文章が全て。あらゆる時代、あらゆる大人の人生についての実 …

レインツリーの国(有川浩/新潮文庫)

ある障害をもつ女性の、恋愛までの道。 関西弁(大阪弁)の男性が正直うざい。 内容を一般化して考えてみる。 おススメ度:★★★☆☆ 本書は、その内容を簡単に説明すると、ある障害をかかえた女性と健常者男性 …

サンマイ崩れ(吉岡暁/角川ホラー文庫)~あらすじと感想

災害ボランティアに向かう若者の怪奇な短編 書下ろしの「ウスサマ明王」は中々変わった内容 前者は不条理系ホラー、後者はバトルもの おススメ度:★★★☆☆ 「サンマイ崩れ」というタイトルはとても秀逸だと思 …

ハラサキ(野城亮/角川ホラー文庫)

記憶を一部欠落した女性。 迷い込んだ異空間で起こるおそろしい出来事。 ミステリーの要素もあります。 おススメ度:★★★☆☆ 以前旧サイトの、「勝手に新刊予想」というコーナーにて紹介された本を読んでみま …

ワルプルギスの夜(グスタフ・マイリンク、垂野創一郎[訳]/国書刊行会)

長篇2本と、短篇・エッセイ各数篇。 幻想的で、神秘主義的な作品群。 ユーモアのあるものもあります。 おススメ度:★★★☆☆ 本書は、「マイリンク幻想小説集」と題された、マイリンクの長篇と短篇〔とエッセ …

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