3行で探せる本当に怖い本

ホラーを中心に様々な作品を紹介します

「 きうら 」 一覧

肉食屋敷(小林泰三/角川書店)

生粋のホラー短編集 怪獣・ゾンビ・恋愛・サスペンスなど多彩な要素 要グロ表現耐性 おススメ度:★★★☆☆ 本作は「玩具修理者」などで著名な小林泰三氏による4篇を収録した短編集。簡単に分類すると(1)怪 …

魔法の水(編集・村上龍/角川書店)

作家人が非常に豪華 ホラーと言えない短編もあり 編集者である村上龍氏の短編は強烈 おススメ度:★★★☆☆ 本作は、村上龍の編集によって別々の作者による短編が9つ収められている。作家陣が豪華で、編集者自 …

姑獲鳥の夏(京極夏彦/講談社)

「妖怪」がテーマだが、現実感のあるホラー系ミステリ 豊富な知識量と筆力に圧倒される。少々難解な所も 記憶喪失になってもう一度ゼロから読みたい おススメ度:★★★★★ 1994年初版刊行、知名度抜群の一 …

神鳥―イビス(篠田節子/集英社)

「発狂する謎の絵」「過去の惨劇」などの魅力的な設定 個性的なキャラクター造形。好みが分かれる。 オチは賛否両論。文章は読みやすい。 おススメ度:★★★☆☆ 本作品の大筋は、古典的な怨念モノのプロットを …

恐怖箱 怪医(雨宮淳司/竹書房文庫)

医療にまつわる実話系怪談集 変化に富んだ内容で読み応えあり 抑えた文章で読みやすい おススメ度:★★★★☆ 実際に医療現場に携わった著者による実話系怪談集だが、よくあるこの手の怪談集より語り口がアレン …

感染(仙川環/小学館)

「臓器移植」がテーマの医療系サスペンス とにかく軽快で展開が早い。軽い読書向き。 タイトルから想像されるようなグロ系描写はほぼ無い おススメ度:★★★☆☆ 「感染」は、臓器移植を中心とした医療知識を縦 …

あくむ(井上夢人/集英社)※電子書籍版

悪夢をテーマにした短編集 興味深い設定で文章も読みやすい 話のオチには物足りなさを感じる おススメ度:★★★☆☆ 目が覚めると、全身が動かず、おまけに目も見えない。医者の説明によると、全身複雑骨折で、 …

地図にない谷(藤本泉/徳間文庫)

謎の風土病がテーマの伝奇ミステリー 恋愛・歴史要素あり 謎解きはあっさり。 おススメ度:★★☆☆☆ その谷に住む住人は「いきなり病」という正体不明の風土病によって、次々と死んでいく。その原因はいったい …

孤虫症(真梨幸子/講談社文庫)

怖い、エロい、痒い 読みやすいが万人向けなテーマではない シモネタ系悪趣味パラダイス おススメ度:★★★☆☆ 体中にブルーベリー大のコブが出来る奇病が発生。その中には無数の寄生虫が……という設定で「う …

拝み屋郷内 花嫁の家拝み屋(郷内心瞳/MF文庫ダ・ヴィンチ)

「拝み屋」を営む著者の実話怪談集 魅力的な登場人物と秀逸なストーリー 単なる実話系会談集の枠を超えた傑作 おススメ度:★★★★☆ 憑き物落としや安全祈願などを生業とする拝み屋を営む著者が、自らの奇怪な …

隣の家の少女(ジャック・ケッチャム/扶桑社ミステリー)

「少女虐待」という強烈なモチーフ 悪趣味かつグロテスク、ある意味期待通り 興味本位で読むのはお勧めできない おススメ度:★★★☆☆ 「読後感が最悪の小説」のベスト1に選ばれていることもある、実話をヒン …

ぼっけえ、きょうてえ(岩井志麻子/角川ホラー文庫)

短編だが、グロテスクでゾッと来る恐怖感 巧みな岡山弁での語りが魅力的 表題作以外はいま一つ おススメ度:★★★★☆ あちこちの書評で「怖いホラー小説」の話題になると、必ず選ばれているのが、この「ぼっけ …

呪怨(大石圭/角川ホラー文庫)

設定は魅力的だが、リアリティは薄い。 映像の文章化に疑問を感じる 小説単体としてはお薦めできない。 おススメ度:★☆☆☆☆ 2003年公開の有名なホラー映画のノベライズ版。「介護のボランティアで訪れた …

ハサミ男(殊能将之/講談社文庫)

ミステリ寄りのトリッキーなサスペンス 残酷描写が苦手な方も大丈夫 面白いが癖が強く、万人には薦められない おススメ度:★★☆☆☆ 少女の首にハサミを突き立てるという「ハサミ男」による残虐な連続殺人が起 …

野火(大岡昇平/新潮文庫)

極限のサバイバルを描く一級のサスペンス 洗練された読みやすい文章 哲学的な世界観に圧倒される おススメ度:★★★★☆ 敗戦間近のフィリピンの戦線で、肺病を患った下級兵卒・田村の厳しい逃走生活を描く。逃 …

黒い家(貴志裕介/角川ホラー文庫)

「やっぱり生きた人間が一番怖い」をたっぷり楽しめる リアルな設定と抑えた文章 スリリングな展開で抜群の没入感 おススメ度:★★★★☆(20210913も同様) 保険会社に支払査定主任として勤める主人公 …

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