3行で探せる本当に怖い本

ホラーを中心に様々な作品を紹介します

孤虫症(真梨幸子/講談社文庫)

怖い、エロい、痒い 読みやすいが万人向けなテーマではない シモネタ系悪趣味パラダイス おススメ度:★★★☆☆ 体中にブルーベリー大のコブが出来る奇病が発生。その中には無数の寄生虫が……という設定で「う …

拝み屋郷内 花嫁の家拝み屋(郷内心瞳/MF文庫ダ・ヴィンチ)

「拝み屋」を営む著者の実話怪談集 魅力的な登場人物と秀逸なストーリー 単なる実話系会談集の枠を超えた傑作 おススメ度:★★★★☆ 憑き物落としや安全祈願などを生業とする拝み屋を営む著者が、自らの奇怪な …

隣の家の少女(ジャック・ケッチャム/扶桑社ミステリー)

「少女虐待」という強烈なモチーフ 悪趣味かつグロテスク、ある意味期待通り 興味本位で読むのはお勧めできない おススメ度:★★★☆☆ 「読後感が最悪の小説」のベスト1に選ばれていることもある、実話をヒン …

ぼっけえ、きょうてえ(岩井志麻子/角川ホラー文庫)

短編だが、グロテスクでゾッと来る恐怖感 巧みな岡山弁での語りが魅力的 表題作以外はいま一つ おススメ度:★★★★☆ あちこちの書評で「怖いホラー小説」の話題になると、必ず選ばれているのが、この「ぼっけ …

呪怨(大石圭/角川ホラー文庫)

設定は魅力的だが、リアリティは薄い。 映像の文章化に疑問を感じる 小説単体としてはお薦めできない。 おススメ度:★☆☆☆☆ 2003年公開の有名なホラー映画のノベライズ版。「介護のボランティアで訪れた …

ハサミ男(殊能将之/講談社文庫)

ミステリ寄りのトリッキーなサスペンス 残酷描写が苦手な方も大丈夫 面白いが癖が強く、万人には薦められない おススメ度:★★☆☆☆ 少女の首にハサミを突き立てるという「ハサミ男」による残虐な連続殺人が起 …

野火(大岡昇平/新潮文庫)

極限のサバイバルを描く一級のサスペンス 洗練された読みやすい文章 哲学的な世界観に圧倒される おススメ度:★★★★☆ 敗戦間近のフィリピンの戦線で、肺病を患った下級兵卒・田村の厳しい逃走生活を描く。逃 …

黒い家(貴志裕介/角川ホラー文庫)

「やっぱり生きた人間が一番怖い」をたっぷり楽しめる リアルな設定と抑えた文章 スリリングな展開で抜群の没入感 おススメ度:★★★★☆(20210913も同様) 保険会社に支払査定主任として勤める主人公 …

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